ワシントンDCのつれづれなる日々

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『Mamma Mia!』観劇

ワシントンDCのナショナルシアターにてミュージカル「Mamma Mia!」(ママ・ミーア!)を観劇してきました。
日本でもすでに有名なこのミュージカルは、全編がABBAの曲で構成されているミュージカルです。

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感想は、予想していたよりおもしろかった(笑)。
というのは、日本で見た「ママ・ミーア!」が結構退屈だったから(^_^;)

日本版「ママ・ミーア!」は言わずと知れた劇団○○が公演していたものですが、主演のドナを演じる保坂知寿さん以外は見るべきところがないと言うか、何と言うか。
おかげで保坂さんが出演している場面以外はほとんど印象に残ってなかったりします。ハハハ・・・( ̄▽ ̄;A

劇団○○ファンの皆様には申し訳ないのですが、ワタクシ、どうにもこの劇団特有の発声方法が苦手。
台詞を聞きやすくするためこの劇団特有では独自の発声方法が採用されていますが、あまりにも統一されすぎていて、役者さんの個性が光ってこないんですよね。
一つの型にはまりすぎていて、役者の個性とか情熱とか、本来舞台だからこそリアルに伝わってくるべきはずのものが伝わってこないなっていつも思ってしまう。

保坂知寿さんは素晴らしかったですけどね~。
もともと保坂さんのドナが見たくて行った舞台だったので、そういう点では満足できたのですが。

さて、ひるがえってここワシントンDCでの「ママ・ミーア!」。
ナショナルツアー組が演じる「ママ・ミーア!」なのでブロードウェーの舞台よりレベルは落ちるはずですが、すべての役者の歌唱力はみんな、かなりのレベル。
さすがアメリカ、層の厚さを感じますっ!

ヒロイン・ソフィー役のBekah Nuttも十分歌の上手い役者でしたが、やはり主演のドナ役Lauren Mufsonの歌声が秀逸でした。
2幕の終盤、ドナが独唱で“The Winner Takes It All”を歌うところでは思わず聞き入ってしまいました。
声もいいのですが、ドナのちょっともの悲しげな感情の込め方が本当に上手(^_^)
保坂さんのドナのときもこの曲が一番好きでしたが、やっぱり役者が違うと感情表現も違ってくるものだなぁ~と改めて感じました。

もともと、このミュージカルは歌唱力が命。
何せ、「ABBAの曲でミュージカルを作る」ことがまず有りき、なこのミュージカル。
したがってストーリーもごくごく単純で、しかもABBAの曲が使えるようなストーリーを無理やり作り出している感じも否めません。

主役のドナとその友人2人が昔ABBAのごときシンガーグループを結成していたという設定なぞ、都合よすぎですヾ( ̄  ̄) オイオイ
既成の曲でミュージカルを作るってそれだけかなり無理が出てくるので、いきおいストーリーに深みをもたせるなんて土台無理な話かもしれませんが、「この場面でこの曲って、なんかかなり無理やり・・・(-_-;)」と思うことが多いのが正直なところ。

上であげた“The Winner Takes It All”などはストーリーと曲がかなりしっくり合っていたので、やはりそういう曲の方が見ていて感情移入しやすいのかな、と思いました。

なので、このミュージカルを支えているのはひとえにABBAの楽曲の魅力。
ストーリーもダンスの振り付けも特に目を引くところや考えさせるところはないので、純粋にABBAの曲を楽しむという姿勢で臨むのがマル、なミュージカルです。

このミュージカルを見ていて思ったのは、イギリス・ウェストエンド発のミュージカルと、アメリカ・ブロードウェー発のミュージカルって違うんだなってこと。

アメリカ・ブロードウェー発のミュージカルは語って聞かせる物語というよりも、そこから何らかのメッセージを発信していることが重要視されている気がします。

アメリカに来てから「ヘアスプレー」「ビッグリバー」などを見ましたが、そのストーリーの根底にはどうしても「異形の排除」、つまりは人種差別問題に対するメッセージが垣間見えます。
おそらくそれは、私たちが思っている以上にこの国では根が深い問題で、この現代社会においてもやはり考えなくてはならない問題なのでしょう。
すべてのミュージカルがそういうわけではありませんが、そんな作品が多いのは事実。
それに加えてテンポのよい台詞回しとジョーク、そしてダンスシーンの振り付けに凝るのがブロードウェー産。

対して、イギリス・ウェストエンド産ミュージカル。
「レ・ミゼラブル」「オペラ座の怪人」など、ストーリーに重厚感があるけれども、そこにブロードウェー産のような社会問題に対するメッセージはありません。
多くはそのストーリーの世界に入って、純粋にそれを楽しむためのミュージカル。
小説をもとにしたミュージカルも多くて、そのためかストーリーもしっかりしています。
そのストーリーの世界を広げるために、衣装舞台装置に凝るのがウェストエンド産。
「ママ・ミーア!」はウェストエンド発ですが、ABBAの楽曲でミュージカルを作るという発想からして、そこに社会的なメッセージを発信するような意図は感じられません。
何かを伝えるための手段としてのミュージカルではなく、ABBAの楽曲を聞かせるためのミュージカル、という発想はブロードウェーからでは生まれないんじゃないかな、という感じがしたものでした。


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